コンクール

バレエコンクールは予選落ちしても上達する!【予選落ちのメリット】

2021年6月4日

バレエコンクールは予選落ちしても上達する!【予選落ちのメリット】

この記事を読むと、バレエコンクールで予選落ちしても落ち込む必要がない理由が分かります。

子供がバレエコンクールで頑張ったのに予選落ちしてしまいました…。もうこの子は見込みがないと思った方が良いのでしょうか?

こんな疑問に元バレエ教師がお答えします。

バレエコンクールで予選落ちしてしまうとダメージが大きいですよね…。

今まで一生懸命練習に励んできただけあって、ショックも大きいと思います。

しかし、バレエコンクールで予選落ちしたからと言ってバレエ人生が決まるわけではありません。

今プロのダンサーとして踊っている人でも、コンクールの予選落ちを経験している人って案外多いんですよ。

ままりーな

ちなみにですが、私も例にもれず予選落ちを経験しています。それも高校生になってから…。なかなかショックでしたがそれを励みに出来たので今思えばとても良い経験でした。

バレエコンクールの予選落ち=見込みがないわけではない

バレエコンクールの予選落ち=見込みがないわけではない

バレエコンクールはスカラシップ等、上位入賞者にとってはバレエ人生が変わる可能性もあります。

しかし、予選落ちした人はプロになるのをあきらめたほうが良いというのは間違いです。

ままりーな

コンクールでは主に主役の踊りを踊りますが、バレエ団に入ったとしてまずその踊りを踊ることはありません。

つまり、コンクールの踊りが上手く踊れるから団員になれるわけではないのです。

プロになるためにはコンクールの踊りがうまく踊れることよりも、基礎がきちんとできていてなんでもこなせることのほうがよっぽど重要です。

当日の出来

コンクールは当日一発勝負です。

その1度ですべて出し切ることができなければ、結果に影響してしまうこともあるでしょう。

前日までは完璧に踊れていても、それを舞台上で出し切ることができなければ、本当の実力は伝わりません。

ままりーな

誰もが人間なので失敗もあります。それはテクニック的なことだけではなく、基礎や表現についても同じことが言えます。

どんなに上手でもいわゆるオーラのようなものがなく、審査員に何も伝わらない踊りをしていては点数が下がることも。

テクニックだけでなく、総合的にうまく踊ることが重要です。

ままりーな
たった数分ですべてを出し切らなけらばならないのでなかなか大変ですが、きちんとできていればやはり評価は上がります。反対に失敗しても基礎がきちんとできてレッスンを大切にしていることが伝わればそこまで点数に響かないですよ。

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審査員の好み

コンクールの結果はそのコンクールの審査員の好みで決まります。

バレエは芸術なので、フィギュアスケートのようにテクニックごとに点数の基準等があるわけではありません。

そして、審査員も人間です。

ままりーな

審査員が気に入った踊りを踊った人が上位に入るのがバレエコンクールなのです。

背が高く、すらっとした細長い体型が好みの審査員ばかりのコンクールでは、背が低い子は点数が入りづらくなります。

容姿も審査対象になりますが、1年後容姿が変わっている可能性は大いにありますよね。

今コンクールで予選落ちしたからと言って将来をあきらめてしまうのはとてももったいないことです。

ままりーな
コンクールはその時の数分の踊りで審査されます。もちろん将来性も審査項目にありますが、それを数分の踊りできちんと見れるとは到底思いません。コンクールの審査員の好みに合わせるよりも、多くの人から認めてもらえる基礎を身に着けることが先決ですよ。

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大事なのは将来うまくなっているか

コンクールは「今」の結果です。

今の実力と1年後、5年後の実力は違います。

今コンクールで予選落ちしたとしても、その分これから頑張って実力をつけていくことはできますよね。

大切なのは予選落ちの結果を受けてこれからどうしていくかではないでしょうか。

予選落ちしてしまうと落ち込んでしまうけれど、それはあくまでも今の結果なんですよね。次の年のコンクールで巻き返すこともできると思えば、もっとレッスンにも励めそうですね!

バレエコンクールの予選落ちにもメリットがある

バレエコンクールの予選落ちにもメリットがある

コンクールで予選落ちしてしまうととても落ち込んでしまうと思います。

でも大丈夫。

その悔しさを次につなげることができれば、ぐんと上達することができますよ。

悔しさをバネにできる

予選落ちの悔しさが次の成長の栄養剤になります。

この悔しさをいつも忘れずに努力を続けられるようになるからです。

ままりーな

予選落ちは辛く、忘れてしまいたい気持ちもよく分かりますが…きちんと現実を受け止めてこそ成長につながりますよ。

また、今回予選落ちしたのは事実であり、次も今回と同じ準備の仕方では足りないということも分かりましたよね。

予選通過した人は、もっと努力をしていたかもしれません。

今回何が足りなかったのかは、きちんと向き合って次につなげましょう。

ままりーな
次はもう一度決選の舞台でも踊れるように、どうしたらいいのかを考えるきっかけになりますよね。考えなくても決選に行ける人もいます。ただ、そうではなかったあなたは、どうしたらよいかを頭で考えるという経験ができるわけです。これが将来につながっていきますよ。

実力を過信しない

毎回予選通過していると、今回も大丈夫と思いがちです。

コンクールによってレベルも審査員も異なりますので、毎回予選通過できるとは限らないですよね。

ままりーな

しかし、1度予選落ちしていると、その過信もなくなります。

その方がより誠実に練習に励むことができますよ。

実力の過信は成長の一番の妨げです。

毎回のレッスンときちんと向き合っていきましょう。

ままりーな
予選落ちというつらい経験が良い方向に向くように、日ごろのレッスンの1回1回を大切にしていきたいですね。

努力し続けられる人になれる

予選落ちの経験がもっと努力ができる人に変えてくれます。

もうこの辛い思いをしたくないと思うとより頑張れますよね。

ままりーな

努力をする方法を学ぶ機会を予選落ちは与えてくれます。

バレエに才能は必要かもしれません。

しかし、努力し続けることができるのも才能の1つです。

ままりーな
バレエだけでなく、いろいろなことで努力できる人は素敵ですよね。予選落ちがそのきっかけになるかもしれませんよ。

バレエコンクールで予選落ちしない方法3つ

バレエコンクールで予選落ちしない方法3つ

予選落ちは悪いことばかりではありません。

しかし、親としては子供の辛い顔も見たくないですし、お金もかけてるので、できれば予選通過してほしいですよね。

予選落ちしないために出来ることをまとめてみました。

失敗しても失敗に見せない

プロでもテクニックの失敗はします。

しかし、あからさまに失敗とは見せず、きれいにまとめて美しさを保つのです。

そうすることでお客様には失敗には見えないですし、がっかりさせることもありません。

コンクールでも同じことが言えます。

ままりーな

明らかな失敗は大きな減点につながる可能性もありますが、きちんとまとめられれば、審査員に失敗だとバレてもそこまで減点されません。なぜなら、失敗に見せないためには、きちんとバレエの基礎である「引き上げ」を身に着けている必要があるからです。

例えばピルエットで失敗しそうになった時、ドスンと落ちてしまうのではなく、オンポワントからドゥミポワントをきちんと通って降りることで失敗は目立たなくなります。

これは基礎がきちんと身についていなければできません。

普段のレッスンやヴァリエーションレッスンの時から「失敗は失敗に見せない」ことを意識して練習してみてくださいね。

ままりーな
バレエはお客様に見てもらって初めて成立する芸術です。失敗は人間ですから誰でもしますが、お客様に気持ちよく見てもらうためには「失敗に見せない」ことが大切です。

自分をきれいに見せる

体型、髪型、衣装等、自分をきれいに見せられているかを確認しましょう。

コンクールは数分の踊りで審査されるため、見た目の印象も大切です。

どんなに頑張って踊っても、きれいな人が踊っていなければ印象はあまりよくはありません。

踊りの研究をするとともに、見え方についても研究すると良い結果につながりますよ。

ままりーな
衣装もいかにスタイル良く見せられるか、メイクもいかに外国人のような堀の深さを表現できるか…など、いくらでもできることはあります。もちろん自分自身の身体はレッスンできちんと鍛えましょうね。

コンディションを整える

前日緊張であまり眠れずにコンディションが良くなかった…という子がたまにいます。

気持ちはよくわかりますが、それで実力を出し切れないのはとてももったいないですよね。

踊りの出来だけでなく、身体のコンディションも本番当日に合わせて調節していきましょう。

ママさん方も、前日の食事等気を付けてあげることはできますので、関連記事もぜひ合わせてご覧くださいね。

ままりーな
あとは今まで練習してきたことを踊るだけ!と割り切れるくらいたくさん練習を積み重ねておきましょう。本番当日に急にうまくなることはありません。本番は今の実力を100%出すことが目標です。

レッスン前の食事についてはこちらのバレエのレッスン前に取るべき食事はこれ!【食べすぎも空腹もダメ】で具体的に解説しておりますので、合わせてご覧ください。

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まとめ:バレエコンクールで予選落ちしても落ち込む必要なし!

今回はバレエコンクールと予選落ちについてお話ししました。

バレエコンクールで予選落ちしたからと言って将来の見込みがないわけではないですし、むしろこの経験を生かすことで将来につなげていくことができますよ。

落ち込みすぎずにきちんとまた前を向けるようにサポートしてあげたいですね。

ままりーな
予選落ちは精神的にとても辛いですよね。特に中学、高校と年齢が上がるにつれ、実力以外の容姿の面も評価されやすくなってきます。生活のサポートはおうちで一緒に取り組んであげたいですね。

バレエコンクールに必要な持ち物についてはこちらのバレエコンクールに必要な持ち物リスト【これだけあれば安心】で詳しく解説しておりますので合わせてご覧ください。

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