この記事を読むと、バレエのレッスン前や本番前におすすめの食事が具体的にわかります。

バレエレッスンの前って何を食べさせれば良いのだろう?食べすぎも食べなすぎも良くないだろうし。どんなものを用意すれば動きやすい身体を作れるのでしょうか?
こんな疑問に元バレエ教師がお答えします。
バレエのレッスンは学生さんだと夜にあることが多いと思います。
そうなると、夜ご飯のタイミングや、レッスン前の食事はどうしたらいいの?と悩むバレエママさんがたくさん!
そんな疑問を元バレエ教師がお答えします。
大学で栄養についても学んでいますが、栄養についての専門家ではありませんので、あくまでも体験談と参考程度に見ていただけると嬉しいです。

私自身も学生時代は夜のレッスンでした。基本的に夜は食べない生活でしたが、やはり爆発してしまっていたのでおすすめできません。レッスン前とレッスン後に分けて夕食も取りましょうね。
バレエレッスン前におすすめの食事を具体的に教えます!

レッスン前に補給しておきたい栄養は「糖質」と「必須アミノ酸」です。
糖質は体内でエネルギーとなり、必須アミノ酸は筋肉のエネルギー源となります。
これらをきちんと摂取しておくことで、スタミナ切れになりづらく、筋肉も作られやすい状態でレッスンにのぞめますよ。
糖質
糖質は身体や脳を動かすために必要な栄養素です。
糖質は体内に多くを蓄えることができないため、きちんと補給してあげる必要があります。

「炭水化物抜きダイエット」や「糖質制限」などよく聞くことがあると思いますが、バレエダンサーにはおすすめしません。
糖質は不足すると、タンパク質を分解してエネルギーと変えてしまいます。
つまり、筋肉を作るために必要なたんぱく質を分解してしまっていては、どんなにレッスンを頑張っても筋肉にならず、何も進歩しないという悪循環となってしまうのです。


レッスン前に糖質をとるためにおすすめなのが、おにぎりやバナナです。
食べやすく、食べすぎない量で摂取でき、糖質も多く含まれていますよ。

必須アミノ酸
必須アミノ酸は体内で生成することができない栄養素です。
つまり食品などで体内に取り入れなければならないもの。
必須アミノ酸が多く含まれているものとしては、マグロの赤身、牛肉、卵、牛乳などがあげられます。

レッスン前に牛乳を1杯飲むのもよいですが、私のおすすめはヨーグルトです。
糖質を含むバナナと無糖のヨーグルトであれば、おなかが重くなるほどではなく、レッスン前にもちょうどよいですよ。
高価なものでもないので続けやすくおすすめです。

レッスンまでの時間別おすすめの食事
では、レッスンの何時間前までに食べておけば良いでしょうか?
運動前の食事は2時間前に済ませておくのがベストです。
その場合はきちんと糖質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど栄養バランスの取れた食事をとりましょう。
レッスン2時間前のおすすめ
- 野菜たっぷり肉うどん
- 親子丼
- マグロの赤身ステーキ
2時間前でも脂質を取りすぎてしまうとレッスンまでに消化しきれないので注意!
レッスン1~2時間前になると、タンパク質は消化に時間がかかるので糖質中心にしたほうがよいでしょう。
まだ時間があるので、主食でも大丈夫です。
食べすぎると身体が重くなってしまうので、腹5分目くらいのイメージで。
レッスン1~2時間前のおすすめ
- おにぎり
- パン
- うどん
- パスタ
レッスンまで1時間を切ったら、軽食がおすすめです。
1~2時間前と同じく糖質がメインですが、より簡単に食べれて小腹を満たす程度にしておきましょう。
レッスン30分前におすすめ
- 小さいおにぎり
- バナナ
- リンゴ
- 野菜ジュースやオレンジ100%ジュース
レッスンギリギリにどうしてもおなかが空いてしまったら、ゼリー飲料がおすすめです。
空腹でレッスンするよりも身体によいので、1つレッスンカバンに入れておいても良いですね。

バレエレッスン前の食事でレッスンが決まる?!

レッスン時におなかが空きすぎていても、食べすぎていても、思うように身体は動いてくれません。
レッスンに集中するためにも、適切な食事をとるようにしていきたいですね。
空腹でのレッスン
空腹でレッスンをすると、筋肉を作るためのタンパク質がエネルギー源として分解されてしまいます。
なぜなら、空腹状態では本来エネルギー源である糖質が不足しているから。
筋肉の合成よりもエネルギー源としてタンパク質が糖質の代わりに分解されてしまい、結果としてレッスンしても身体に変化が起こりづらくなります。

バレエを上達したいのであれば、正しい筋肉をきちんと育てなければなりません。バレエで使う筋肉は、日常生活ではあまり使わない筋肉が多いのです。
どんなに頑張ってレッスンで身体を鍛えたつもりでも、筋肉がきちんと合成されなければ身体は変わりません。
レッスン前ギリギリに滑り込んだとしても、ゼリーやスポーツドリンクで糖質は摂取しておきましょう。

満腹でのレッスン
満腹でレッスンしてしまうと、胃の中の食べ物をうまく消化することができません。
なぜなら、消化するために必要な血液が胃ではなく運動で使う筋肉に行ってしまい、胃の働きが悪くなってしまうからです。
身体にとって大きな負担となってしまうので、レッスン前に食事するときはレッスンまでの時間に合わせて適切なものを取り入れましょう。

満腹でのレッスンでは集中もできませんよね。せっかくのレッスンですからきちんと身に着くものにしてほしいです。
遅くてもレッスンの30分前に食事を終わらせるのが理想です。
レッスン前に食事するときは、食べすぎに注意しましょう。

レッスンにベストな状態を作るコツ
レッスンにベストな状態を作るためには、レッスン前の行動を決めてしまいましょう。
毎日レッスンの時間は決まっていると思います。
それに合わせて何時ごろどのくらい食事をする、何時ごろには稽古場に着く、など自分の行動をスケジュール化してしまうのがおすすめです。

学校に通っている学生さんが多いと思いますので、放課後のスケジュールをだいたい決めてしまいましょう。自分のベストな状態の作り方も分かるようになってきますよ。
いつものスケジュールとずれてしまったときは、それに合わせて行動も変えましょう。
例えば、いつものスケジュールよりも遅くなってしまったら、食べる量を減らす、食べるものを変える、といった工夫をすることができますよね。

せっかく食べ物の記録をするのであれば、睡眠の記録も一緒につけるのがおすすめです。
何時に寝たか、何時間寝たかなどを記録し、その日のレッスンの調子がどう違ったかを把握することで、自分にとってベストな睡眠時間も分かるかもしれませんね。

成長期のバレエダンサーと睡眠についてはこちらのバレエダンサーは睡眠もトレーニング!【成長期は疲労回復が最重要】もご覧ください。
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バレエの舞台本番前におすすめの食事とは?

レッスン前の食事も本番前の食事も基本的には同じです。
緊張で食べ物がのどを通らない…と思っても、口に入れられるものは案外ありますよ。
舞台本番前日におすすめの食事
舞台本番前日は、翌日に力を発揮できるように、いつもよりもバランスの良い食事を心がけましょう。
おすすめはやはり和食です。
舞台本番前日におすすめの食事
- ご飯
- お味噌汁
- お肉、お魚のおかず(脂少なめ)
- 野菜のおかず
おかずは好きなもので大丈夫です!
ただし、脂っこいものは翌日も残ってしまう可能性があるので控えておいた方がよいですよ。
また、生野菜などの固い繊維は身体に負担になるので、なるべく火の通ったものがおすすめです。

舞台本番当日におすすめの食事
本番当日はレッスン前と同じ考え方で大丈夫です。
ただし、食べ物を食べれる時間が限られていることも多いので、手軽に食べられるおにぎりやバナナを用意するのがおすすめですよ。

私は緊張した時はチョコレートやアメを一口食べていました。
甘いものを食べるとなんだか落ち着きますよ。
もちろん糖質になるので、運動前でも大丈夫!
普段甘いものを我慢していても、本番しっかり踊って消費できるので、おすすめです。

発表会当日の食事についてはこちらのバレエの発表会に持っていくべき食事はこれ!【メイク崩れの心配なし】でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
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水分補給も忘れずに!
本番中も含め、水分補給を忘れずにしましょう。
踊っていると、たくさん汗をかきます。
特に本番はライトを浴びることによって汗の量が増えることも。
一気にたくさん飲むのではなく、一口ずつこまめに補給することがおすすめです。

まとめ:バレエレッスン前の適切な食事でベストコンディションを作ろう!
今回はレッスン前の食事についてお話ししました。
レッスン前の食事の重要性や取るべき食事が具体的にお分かりいただけましたでしょうか。
ぜひ毎回のレッスンできちんと進歩できるように、食事も大切にしてみてくださいね。
きっと筋肉が変わって素敵な身体に変わっていきますよ。

成長期のバレエっ子の食事についてはこちらのバレエを習う子の食事は大切に【子供がダイエットしてはいけません】でも解説していますので、合わせてご覧ください。
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