この記事を読むと、バレエっ子の食事制限の方法や、食事制限よりも痩せる方法が分かります。

バレエを習っているとどうしても体型が気になる。あまり食べさせ過ぎないように食事制限したほうが良いのでしょうか?
こんな疑問に元バレエ教師がお答えします。
バレエ=痩せている=食べない
こんなイメージありませんか?
しかし、バレエは芸術ですが、ダンサーにはアスリート並みの体力が必要です。

バレリーナが痩せているのは、それだけバレエで身体や頭を使っているからですよ。
食べないから痩せているという認識は間違っています。
特に成長期のお子さんに栄養は必要不可欠です。
必要のないものは食べない、太りやすいものは控えるなどの食事制限は必要ですが、あくまでも食事制限よりも食事管理という認識でいましょう。

私自身、中学生のころに体型を気にしてほとんど食べない生活をしていました。結果として低身長で留学許可がもらえず、とてもつらい思いをしています。成長期の食事制限にはそれだけリスクも潜んでるのです。
バレエっ子の食事制限のやり方3つ

では、リスクのない食事制限についてお話していきます。
考え方としては、必要のないカロリーはとらないことです。
もちろん、ずっと我慢していてはストレスになるので、どうしても食べたいときは罪悪感なく楽しく食べても良いでしょう。
お菓子を控える
スナック菓子、ケーキなどのお菓子は極力控えましょう。
これらのカロリーはとても高く、消費するのがとても大変です。

消費しきれなかった分は脂肪となって身体についてしまいますよ。
どうしても食べたい…!という時は量を少しにして、なるべく朝に食べましょう。
朝に食べればそのエネルギーを日中に消費することができますよ。

ジュースではなく、水やお茶
ジュースにはとても多くの砂糖が含まれています。
いくら甘いものを我慢していても、ジュースをがぶ飲みしていたら、同じことです。
普段持ち歩くものは水やお茶にしましょう。
もちろんレッスン中はスポーツドリンクもおすすめです。

必要な量以上に食べすぎない
必要な量以上に食べた分は脂肪となります。
つまり、食べすぎたら太る。当たり前のことですね。

成長期のお子さんはたくさん食べることも仕事ですが、バレエっ子は食べ過ぎで動けないほど食べるのはおすすめできません。
満腹を繰り返していると胃の大きさもどんどん大きくなっていきます。
腹八分目を目安に量を調節していきましょう。

バレエっ子が食事制限よりも痩せる方法

痩せるためには食事に気を付けるだけでは足りません。
特にバレエダンサーは、ガリガリに痩せているだけでは踊る体力がなく踊りきることができません。
バレエに必要な筋肉を鍛え、余分な脂肪をなくしていくことで、美しくしなやかな身体を作っていきましょう。
正しい身体の使い方を覚える
バレエでの基本中の基本であるターンアウト(アン・ドゥオール)を理解できなければ、毎回のレッスンで余計な筋肉付き、細くなることはできません。
バレエの動きはターンアウトができている前提で作られています。
ターンアウトを理解せずに真似しているだけは、正しい筋肉が使われず、間違った太く大きい筋肉を使い続けてしまうのです。

特に太ももやお尻の大きさで悩んでいる方は、レッスンでターンアウトを学ぶことから始めてみましょう。
足首だけの見せかけのターンアウトは、ケガにもつながりますし、筋肉も正しく使えていないですよ。

バレエをやっている人は細い理由についてはこちらのバレエをやってる人が細い理由は食事ではない!【正しいレッスンが重要】でも詳しく解説しています。
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普段の姿勢から変える
普段の姿勢が良くないと余計な負担が筋肉にかかるため、それを和らげようとして脂肪がつきやすくなります。
レッスン中は正しい姿勢ができていたとしても、日本の学生の場合は24時間のうちレッスンの時間はわずかでしょう。
例えば猫背。
猫背の人は肩甲骨が前に引っ張られ、背中が丸くなります。

それによって背中の筋肉が緩んだまま固くなってしまい、筋力が低下することも。
また、胸が張れないことで血流が悪くなり代謝も低下してしまいます。
これでは痩せたくてもなかなか痩せません。

どうしてもレッスンをして動いているから大丈夫。と思いがちですが、そうではありません。
バレエダンサーは街中で見かけてもとてもきれいな姿勢でいますよね。
いつ誰に見られてもダンサーでいられるように普段から意識してみましょう。

筋肉をほぐし、マッサージする
凝り固まった筋肉はうまく使うことができません。
バレエダンサーの筋肉は、細長くしなやかな筋肉です。

その細くしなやかな筋肉を作るためには、筋肉をきちんとケアしてあげることが重要です。
また、筋肉と一緒に脂肪も固まってしまっていることもあるので、マッサージでやわらかくしてあげましょう。
やわらかい筋肉は必要な時にきちんと収縮して使うことができますし、やわらかくなった脂肪のほうが燃焼しやすいですよ。

成長期のダイエットやバレエの理想の体重についてはこちらのバレエで理想の体重は?成長期の過度なダイエットが厳禁な理由3選でも解説していますので合わせてご覧ください。
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バレエは食事制限よりも食事管理が重要

食事制限というと、食べる量を減らすというイメージが大きいですよね。
そうではなく、食べるものと控えるものをきちんと分け、食べ方にも注意する。
食べるのを「制限する」というよりはきちんと「管理する」イメージが成長期のバレエっ子にはぴったりです。
食べるべきものは食べる
きちんと食べましょう。
食事を抜く、極端に減らすといったダイエットは痩せたとしても必ずリバウンドします。
また、摂取する食べ物が少なければ身体はより蓄えようとするため、代謝はどんどん落ちてしまいますよ。

ただし、「好きなものを好きなだけ」ではなく、「身体によいものをほどほどに」がおすすめです。
いくら食べても良いからといって、お菓子やファストフードを爆食いしていては太るのは当たり前ですよね。
健康的な和食を中心に腹八分目を意識して食べましょう。

レッスン前の食事についてはこちらのバレエのレッスン前に取るべき食事はこれ!【食べすぎも空腹もダメ】で具体的に解説しておりますので、合わせてご覧ください。
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ご褒美は朝に
どうしても甘いものを食べたいときってありますよね。
頑張ったご褒美に甘いものを食べたい…そんな時は朝に食べましょう。

朝に食べると、日中に摂取したエネルギーを消費することができます。
余ったエネルギーは脂肪になってしまうので、それを防ぐためにきちんと日中に運動することを心がけましょう。
反対に夜に食べてしまうと、寝るだけなので、摂取したエネルギーが脂肪に変わりやすくなってしまいますよ。

食べることに罪悪感を感じない
これを食べたら太る…。と思って食べると本当に太ってしまいます。
自分の感情は思っている以上にストレスとなり身体に現れてしまいますよ。

食べることは決して悪いことではありません。
食べることに罪悪感を感じていると、摂食障害にもつながりやすくなります。
食事を楽しくすることは一番のダイエットになりますよ。

まとめ:バレエっ子の食事制限は健康的なものを食べる!
今回は成長期のバレエっ子の食事制限についてお話ししました。
食事制限よりも食事管理をしていき、きちんと食べながら痩せることが必要です。
食事制限以外にも痩せる方法はたくさんあります。
特にバレエの場合は、間違ったレッスンが原因で太ってしまうことも…。
食事は成長期のバレエっ子にとってとても重要です。

成長期のバレエっ子の食事についてはこちらのバレエを習う子の食事は大切に【子供がダイエットしてはいけません】でも解説していますので、合わせてご覧ください。
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