この記事を読むとバレエ留学して後悔しないために出来ることが分かります。
子供がバレエ留学したいって言っているのだけど、バレエ留学した後ってどうなるのでしょうか。バレエ留学して日本での学歴がなくても後悔したりしないのでしょうか?
こんな疑問に元バレエ教師がお答えします。
バレエ留学は中学生~大学生のころに行く子が多く、日本での学業との両立が難しくなってしまったり、バレエという特殊な留学のため世間一般的にどうみられるのか心配というのがママさんの本音ではないでしょうか。
バレエ留学で得られることはたくさんあります。
幼いころから親元を離れて異国の地で生活するという経験だけでも人間的に大きく成長することができるでしょう。
しかし、それはその子に合った環境でなければ難しいことかもしれません。
その子に合わない環境での生活ではストレスばかりかかり、体調を崩してしまい帰国せざるを得ないことも。
そうならないためにもきちんと事前準備しておくことが大切です。
バレエ留学に憧れる子はとても多いです。もちろん成功している子もたくさんいますが、うまくいかずに途中で帰ってきてしまう子やバレエ自体もやめてしまう子がいるのが現実です。そうならないために心の準備をしておきましょうね。
バレエ留学で後悔しないためにできること
バレエ留学で後悔しないためには事前のリサーチが重要です。
また、留学したあと自分がどうしたいか、どうなりたいかをきちんと考えておくことも大切ですよ。
ぜひ留学してどうしたいの?と本人の意思を確認してみてくださいね。
留学の先を考える
留学は2~3年のことが多いです。
留学してそのあとは日本に帰ってきて違うことがしたいのか、それともそのまま海外のバレエ団に入りたいのか。
きちんと意志を確認しておくことは大切です。
その意志によっては留学の必要性があるがどうかまで考える必要がありますよ。
バレエ留学では異国の地での日常生活や外国の友達ができるなどのメリットがありますが、メインはやはりバレエを学ぶことです。
バレエをわざわざ海外で学んでそれをどう自分の人生に生かしていきたいのか。
留学を充実したものにするためにはきちんと留学の先まで考えることが重要です。
まわりがみんな留学しているからしたい。という理由ではバレエ留学してもさまざまな誘惑に負けてうまくいかない結末が待っていることでしょう。お金を支援するのは親です。親には本人の意志を確認する権利がありますよ。
バレエ留学のその後についてはこちらのバレエ留学とその後の進路はきちんと考えておくべき【実際の事例あり】も合わせてご覧ください。
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バレエ留学に必要な費用の目安は?費用を抑えるコツも伝授
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学校の特性を良く調べる
本人の意志を確認したら、その留学の先に通じるような学校を探すこともコツです。
クラシックだけでなくコンテももっと勉強したい、ネオクラシックも踊れるバレエ団に入りたい、のであれば、コンテンポラリーに力を入れている学校を選ぶのも良いでしょう。
反対に、クラシックメインで踊っていきたいのであれば、クラシックで有名なバレエ学校に入ることで就職に有利になることも。
留学を目指す多くの子がバレエ団の就職も目指していると思いますので、学校の特色と将来入りたいバレエ団がきちんと合っているかを確認しておくとスムーズに就職につなげることができるかもしれませんよ。
就職なんてまだまだ先だと思ってしまいますが、きちんと先のことまで考えて留学先を決定することがバレエ留学の後悔を減らすコツなんですね。そこまで考えられる子でないと留学が上手くいかないということが分かりました。
就職率を調べる
バレエ留学の先は海外のバレエ団に就職するという目標を持っているのであれば、そのバレエ学校からどのくらいの生徒が就職できているかも調べておくことをおすすめします。
学校自体は有名な学校でも、就職率があまりよくなかったり、就職のサポートをあまりしてくれないバレエ学校もありますよ。
卒業生の何割が就職できているかを調べることができればその方が安心して留学させてあげることができるのではないでしょうか。
もちろん海外のバレエ学校ですのでお気に入りの子はしっかりとサポートするが、そうでない子はほったらかしということもあるのが現実です。
留学が終わって就職先が決まらなければ日本に帰ってくるしかありません。
日本に帰ってきてしまうとまたオーディションに行くのにもお金がかかってしまったり、労力がとてもかかります。
そうならないためにも留学の先は留学に行く前から考えておきましょう。
日本のバレエ団では踊るだけで食べていくことはなかなか厳しいのが現状です。そうなると海外のバレエ団に入ることを目指す日本人が多くなるのですが、すでに小さなバレエ団でも日本人がいるのが現状。バレエ団によってはアジア人を取る人数を限っているなど、海外のバレエ団も日本人は就職しづらい環境になりつつあります。そんな中若い学生が就職するためにはやはりサポートが必要です。
バレエ留学で後悔する理由3つ
バレエ留学して後悔することもあります。
語学留学ではなくバレエ留学であるがために、帰ってきた後になにもつなげることができなかったり、ストレスで太ってしまっただけということも。
教師時代にも多くの子がバレエ留学していきましたが、そこからプロとして実際に海外のバレエ団で働いているのは半数以下なのが現実です。
やはり絶対にプロとして成功したいと思っている子がきちんと就職までつなげている印象がありますよ。
バレエ留学して後悔しているママさんや生徒本人に聞いた悩みも含めてバレエ留学の後悔についてお話しします。
お金だけかかってしまう
バレエ留学にはお金がかかります。
留学に行く国によっても異なりますが、高額な費用がかかることも。
その費用をかけて留学したのに結局日本に帰ってきて大学に通うのでは教育費がとてもかかります。
親も本人もそれで納得しているなら良いと思いますが、できることなら余計なお金はかけたくないですよね。
もし、バレエ留学は興味があるけど自分に合っているかどうかわからないということであれば、サマースクールなど短期での留学を経験してみることをおすすめします。
もちろん費用は掛かりますが、数年の留学費用に比べれば短期の費用は少なく済みますよ。
日本で大学に進学しても教育費はかかってしまいます。大学に通うために貯めたお金をバレエ留学に使えるのがママさんの理想ではないでしょうか。二重でお金がかかってしまうと、良い経験ができたとしても後悔になってしまう可能性が高いです。
バレエ留学の費用についてはこちらのバレエ留学に必要な費用の目安は?費用を抑えるコツも伝授も合わせてご覧ください。
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バレエ留学に必要な費用の目安は?費用を抑えるコツも伝授
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学生生活を満喫できない
学歴は取ろうと思えばいくらでも取る方法はありますが、学生生活はほぼ経験できずに終わる可能性があります。
特に多いのが高校入学の年にバレエ留学をする子なので、そうすると高校生活はほぼ送れずにバレエ留学のみとなってしまいます。
もちろんバレエ留学を経験できることは素晴らしいことです。
ただ、もしバレエをやめてしまうという結末が待っていたとしたら、高校に普通に通っておきたかったというのが本音のようですよ。
ちなみに、バレエ留学をしながらも高校卒業の資格を取るために、多くの子が通信制の高校に通っています。
夏のバレエ学校のお休みの時に一時帰国するのでそのタイミングで実技などの授業を受けるそうです。
ケガでバレエができなくなるという可能性もありますので、高校卒業の資格くらいは取っておいた方が安心かなと思いますよ。
中学に通っているときから、学校にいることが苦痛でもっとバレエをしていたい!と思っている子にとってはバレエ留学はまさに夢の生活となるでしょう。
バレエと違う道に進みたくなる
今はバレエが大好きでバレエをやめることなんて考えられないかもしれませんが、10年後そうであるとは限りません。
自分の中やママさんの中で納得できる決断であればそれはそれで何の問題もないのですが、多いのがママさんが納得できないパターンです。
せっかくお金も労力もバレエにかけてきたのに…という気持ちが消えずに困っているというママさんも実際にいらっしゃいました。
でもそれはお子さんの人生ですので、どんな決断をしても応援してあげてほしいというのが私の願いです。
お子さんもとても悩んで決断したと思いますよ。
留学を通して得られたことは少なからずお子さんの経験値となっていますので、無駄にはなりません。
どんなに先を考えていても実際にどうなるかはわかりません。少しでも後悔を減らすためにたくさん話し合うことをおすすめしますが、最後はお子さんの味方になってあげてくださいね。
まとめ:バレエ留学したことを後悔しないためにあらかじめ覚悟を決めておこう
今回はバレエ留学の後悔についてお話してきました。
バレエ留学をすることは人生の大きな決断です。
後悔する結末にしないためにもきちんとリサーチや親子の話し合いをして、覚悟を決めることをおすすめします。
バレエだけでなく多くのことを学べるバレエ留学。
留学の先まで見据えることができるのであれば、ぜひ挑戦してほしいです。
後悔は誰でもしたくないですが、やってみないとわからないということもありますよね。後悔しないためにはあらかじめ情報を集めたり心の準備をしておくことが大切です。
バレエ留学を考えているときに心配なのは英語力ではありませんか?
バレエ留学に必要な英語についてはこちらのバレエ留学に必要な英語とは?【留学を無駄にしないために】もあわせてご覧ください。
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バレエ留学に必要な英語とは?【留学を無駄にしないために】
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